It BitesはYesやAsiaなどで知られる敏腕マネージャーBrian Laneがプロデュースし、当初は「第2のYesとAsia」としての売り込みが考えられていました。
1986年に発表されたシングル「All In Red」「Calling All The Heroes」はイギリスのチャートを賑わせ、最高で6位まで上がるヒットとなり注目を集めましたが、1986年に発表されたアルバム「Big Lad In The Windmill」これには「Calling All The Heroes」も収録されていたのにも関わらず、売り上げはあまり伸びませんでした。
しかし、その結果に臆すこと無く次作1988年発表「Once Around The World」では演奏時間が9分、15分という大作を収録し、今までのポップロックとおさらばし、プログレッシブロックの影響を強く感じさせる作品となりました。
そして、1989年発表「Eat Me In St.Louis」ではアートワークにYesの第六のメンバーと言われるほどYesの作品に貢献したRoger Deanが参加して話題になりましたが、本作を発表して間もなく解散してしまいます。
本作はトランス以外のジャンルでも成功した「Movement in Still Life」とグラミー賞にノミネートされた「These Hopeful Machines」に挟まれ地味な作品とされますが、「100年後には、おそらく新世紀初期の主な電子音楽として研究されるだろう」と評価を受けるほどの作品なんです。
今回紹介する名盤はTHE FLOWER KINGSやVAN DER GRAAF GENERATORのメンバーが参加するスーパーバンドのアルバムです。
ジャンル
プログレッシブロック
ジャズロック
シンフォニックロック
イギリス
Andy Tillison
Roine Stolt
David Jackson
Sam Baine
Zoltan Csorsz
Jonas Reingold
Guy Manning
バンド
The Tangentは元々Andy Tillisonのソロプロジェクトで「The Music That Died Alone」を製作するために始まりましたが、集結したのがTHE FLOWER KINGSとVan Der Graaf Generatorのメンバーという充実ぶりでこれ以降も活動を続けることになりました。
これまでに発表したアルバムは9枚にもなりライブアルバムも合わせると13枚と結構多作であります。
King Crimsonはフリージャズとプログレを突き詰めたバンド、Yesはハードロックとプログレを突き詰めたバンド、PINK FLOYDはサイケとプログレを突き詰めたバンドだとすると、The Tangentはモダンジャズやクールジャズとプログレを突き詰めたバンドという感じがします。
THE FLOWER KINGSはもちろんのことFrost*やKino、Tai Phongといったバンドが好きなら必ず琴線に触れるはずです。