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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Making April / Runaway World (2006年)



今回紹介する名盤は僕の大好きなジャンルの1つピアノエモのバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
ピアノエモ
オルタナティヴロック
ピアノロック

アメリカ

Sean Scanlon
Steven McCaffrey
Greg Federspiel


バンド

「Making April」を直訳すると「作る 4月」になります。

これは彼らのデビューした2005年3月、その前年から自主制作していたデモ音源を4月に発売しようとしていたが、その時にまだバンド名が決まっていなかったのです。
そこで発売日(4月)に間に合わせようという意味を込めて「4月に向けて作る」(Making April)となりました。

iTuneでレーベル未契約バンドの作品としてはあり得ない10万ダウンロードという快挙を皮切りに、Myspaceの未契約バンドトップ10入りを果たしたり、全米の若者を中心に流行っているドラマ「ラグナビーチ」の挿入歌に「These Are the Nights」が使用されるなどして頭角を現していきます。

またWaking Ashlandの中心人物Jonathan Jonesが新たに始動させたバンドWe Shot The MoonやRookie of the Year、Hawthorne Heights、Augustana、Cute Is What We Aim For、The Early Novemberといった様々なバンド達と共演をしています。

Making Aprilは2005年から活動を開始し、2009年の活動休止までの4年間の活動で2006年発表の「Runaway World」と2009年発表の「The Egg Hunt」の2作品だけなのです。

Making AprilやMaeJack's MannequinCopelandといったピアノエモバンドはもっと日本で流行ってもいいと思います。

日本人好みのメロディーが満載でボーカルの声も爽やかな美声が多いのですが、悲しいことに知る機会が無さすぎるのです。

アルバム

本作はそんなMaking Aprilの結成半年足らずで作り上げた曲達にボーナストラックを加えた作品になります。

アコースティックギターとピアノなのに、Sean Scanlonの気持ちいいくらいにストレートに歌声でエモに仕上がっているんです。

1曲目の「These Are The Nights」はしっとりとしたピアノで静かに始まり中盤の盛り上がりが最高にエモーショナルです。

思わず自転車を立ち漕ぎしたくなる疾走感溢れる3曲目の「Driveway」そして、タイトル曲の「Runaway World」はキラキラしたアコースティックギターに甘美なピアノといったMaking April節炸裂の名曲です。

アコースティックギターとピアノで奏でるエモの名盤を是非。

Runaway World


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Erik Mongrain / Fates (2007年)



今回紹介する名盤はラップタッピング奏法で名を世界に知らしめたギタリストのアルバムです。

ジャンル

ジャズ
ニューエイジ
ニューウェーヴ

カナダ

Erik Mongrain


アーティスト

Erik Mongrainは14歳までは普通のスポーツ少年でしたが、ギターを独学で始めだすと次第にギターに夢中になります。
最初は以外にもMetallicaやJimi Hendrix、Nirvanaといったロック系の影響でエレキギターを弾いていましたが、バッハの作品を聴いてからアコースティックギターへと持ち替えました。

初めは耳で聴いて弾いていましたが、作曲するために楽譜の読み方も独特で覚えていきました。
そして、月日が流れ18歳になったErik MongrainはDon Rossの作品を聴いて度肝を抜かれ感銘を受けます。

その後、アメリカのアコースティックギターの革命児Michael Hedgesの影響でギターをひざの上に水平に寝かせて両手の指で叩くラップタッピング奏法を試し始め、その物珍しい奏法と確かな音楽でスペインの新聞に「キーボードのようにアコースティックギターを膝の上に置いて演奏するのである。」と取り上げられました。

また、北米最大級のフランス語新聞でも取材を受け、アメリカではギター製造会社ギルド・ギター・カンパニーの表紙を飾るなど知名度を着々と上げています。

因みに日本でもNHKで「世界音楽遺産」という番組で約20分ほどの特集でゴンチチの取材を受けました。

路上ライブ出身のErik Mongrainはいろいろと取材やテレビ出演して有名人となったにも関わらず、未だに地下鉄構内などで路上ライブをしたりするそうです。

また、インターネットを積極的に使用していて、デビューアルバムは自身のウェブサイト上でダウンロード販売をしたり、自分でYouTubeに動画を投稿したりもしています。

アルバム

本作の目玉はやはりラップタッピング奏法で奏でられる7曲目の「Air Tap!」でしょう。

私はこの曲を動画で見てから音源を聴いたので、その凄さを理解できましたが、音源だけで聴いていたら「綺麗なハーモニクスが気持ちいいなー」くらいで聴き逃してしまっていたと思います。

Erik Mongrainの代名詞ラップタッピング奏法の曲は以外にも「Percusienfa」と「Air Tap!」の2曲だけしかありませんが、他の曲も負けてません。

4曲目の「Fusions」なんかMichael Hedgesのようで私は好きです。

アコースティックギターの新しい可能性を広げた名盤を是非。

Air Tap!


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サカナクション / シンシロ (2009年)



今回紹介する名盤はSMAPの「We are SMAP !」や「Moment」を作詞作曲をした人物を中心に結成したバンドのアルバムです。

ジャンル

オルタナティヴロック
エレクトロニカ
インディーロック

日本

山口一郎
岩寺基晴
草刈愛美
岡崎英美
江島啓一


バンド

サカナクションとは「さかな」という言葉がバンド名に使われていないのと、変化を恐れずに音楽をしていこうという気持ちが込められた「アクション」を掛け合わせて出来た造語になっています。
あと、中心人物の山口一郎が大の釣り好きというのもあると思います。

2005年に活動を開始して2年後の2007年には早くもサマソニに出演します。
2008年には「NIGHT FISHING」を発表し当時の新人最多となる実に8本もの大型野外フェスに出演します。

2010年には初の日本武道館でのライブを開催し、2011年には「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」をミュージックステーションで演奏して話題になりました。

2013年にはNHK紅白歌合戦に初出場し、さらに知名度を上げました。
2015年は姉さんこと美人ベーシストの草刈愛美が妊娠していたためライブ活動などを控えていたサカナクションでしたが6月5日にめでたく無事出産しましたのでまた音楽活動が活発化してくれるはずです。

中心人物である山口一郎はレイハラカミに影響を受けたと公言しています。

サカナクションの曲は数多くタイアップされていて、その内の少しを紹介します。

「セントレイ」→音楽戦士 MUSIC FIGHTER
「ネイティブダンサー」→MUSIC EDGE
「アルクアラウンド」→アルペンのCM
「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」
→東進のCM
「夜の踊り子」→モード学園のCM
「蓮の花」→近キョリ恋愛の主題歌

など私が知っているだけでもこれだけあり、勿論この他でもいろいろなところで使用されています。

アルバム

本作はサカナクションがまだ世間にはあまり浸透する前の作品になります。

「シンシロ」とは「真っ白」「新しい白」という意味があり、ジャケットは真っ白な画面に薄い灰色で波形が書かれていますが、この波形は「シンシロ」と発声した時の音の波形をデザインしたものであります。

本作の目玉曲はやはり「ネイティブダンサー」でしょう。
この曲は後に山口一郎が敬愛していたレイハラカミにリミックスしてもらい、サカナクションの代表曲と言っても過言ではないでしょう。

シングルにもなっている「セントレイ」は何処と無くASIAN KUNG-FU GENERATIONのような爽快感があり、私は好きです。

そしてどの曲も姉さんのベースがブリブリしていて気持ちいいんです。

ジャケットは淡白な白身ですが中身を聴くと止まらず泳ぐ力強い赤身魚のような勢いある曲ばかりの名盤を是非。

セントレイ


ネイティブダンサー


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Their/They're/Therapy / Their/They're/There (2013年)



今回紹介する名盤はKinsella兄弟の弟Mike Kinsellaが参加しているバンドのアルバムです。

ジャンル

エモ
インディーロック
マスロック

アメリカ

Mike Kinsella
Evan Weiss
Matthew Frank

バンド

Their/They're/Therapy略してT/T/Tは言わずと知れたキンセラファミリーのバンドでドラムはMike Kinsellaでベースには「Into It. Over It.」のEvan Weissが参加していて、ギターにはマスロックバンドの「Loose Lips Sink Ships」のMatthew Frankという素晴らしいメンバーが集まったバンドなのです。

音の方は勿論最高で言うならば、「歌物Ghosts And Vodka」や「テクニカルなAmericanfootball」という感じでしょうか。

程よくエモで、程よくマスロックといった感じです。
キンセラファミリーバンドなので、キラキラしたギターアルペジオにMike Kinsellaのドタバタドラムとエモーショナルなボーカルで最高に格好いいです。

2011年から活動を始めたばかりなので「Their/They're/There」と「Analog Weekend」の2枚のEPとコンピレーションアルバムの「T/T/T」しか発表されていません。

今後の活動が楽しみなバンドの1つです。

メンバー全員がそれぞれのバンドで活躍しているベテランの集まりなのに、若手バンドのような疾走感や荒々しさがエモーショナル感を引き立たせます。

しかし、実力は折り紙つきなのでテクニカルなギターアルペジオをさらりと聴かせてくれます。

アルバム

本作はそんなTheir/They're/Therapyのデビュー作と言える作品になり、初期衝動を詰め込みまくっています。

1曲目の「Their/They're/Therapy」を聴いてしまったら最後、20分弱彼らの音世界から耳が離せないでしょう。

それほど1曲目のインパクトはデカイです。

エモーショナルなボーカルに疾走感あるギターサウンドとキラキラアルペジオ、そして縦横無尽に躍りまくるドラムが鳴り出します。

全盛期90年代のエモを復活させたようなサウンドを詰め込んだ名盤を是非。

関連記事
キンセラファミリーツリー

Their/They're/Therapy

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Christian Kleine / Real Ghosts (2004年)



今回紹介する名盤はHerrmann & Kleineで知られるアーティストの一人のアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
IDM
ノイズミュージック

ドイツ

Christian Kleine


アーティスト

上にも書きましたがChristian Kleineは元々Herrmann & Kleineというエレクトロニカプロジェクトで活動していました。
Herrmann & Kleineは1997年~2005年の中で2枚のEPを発表させた後、2002年に「Our Noise」というフルアルバム1作品だけ発表しました。

Our Noiseというタイトル名からわかるように本作は少しノイズの効いたギターサウンドが特徴であり、「Blue Flower」は女性の歌声も入りシューゲイザー好きにはたまらない曲だと思います。

これはパンクやニューウェーヴに影響を受けたChristian Kleineの特徴でしょう。

Christian Kleineは少年時代にトランペットを始めて、そこから音楽に興味を持ちギターやベース、ドラムも演奏するようになります。

ドイツにはKraftwerkという優秀な電子音楽家集団がいたので、若い電子音楽家達のレベルも非常に高いような気がします。

普通のエレクトロニカアーティスト達はピコピコサウンドだけになりがちで他の音楽と似たり寄ったりで自分の個性を出せないでいます。
しかし、Christian Kleineの音楽は空間をフワフワと浮游する優しい電子音にパンクやニューウェーヴに影響を受けた鋭いノイズで他にはない音世界になっています。


アルバム

本作はそんなChristian Kleineの2枚目のアルバムであります。

僕がよく行くレンタルCD屋では15枚から郵送で返却出来るので15枚にするためにあと1枚を選んでいた時にエレクトロニカコーナーに置いてあり、ジャケットの雰囲気が気に入り聴いてみたら大当りでした。

4曲目の「Ghostwriting」は浮游感のある電子音の中、突如やって来るハードコア顔負けの歪んだギターノイズが聴けます。

6曲目の「Handsome Used」はスペーシーなビートに次元を漂うような電子音、そこに申し訳程度のギター音でとても気持ちいいんです。

どれも似たり寄ったりでエレクトロニカに飽きてしまったエレクトロニカ好きにおすすめの名盤を是非。

Handsome Used


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