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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Matryoshka / Laideronnette (2012年)



今回紹介する名盤は無名ながら口コミで噂が広がり、驚異的に売り上げたユニットのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
シューゲイザー
ポストロック

日本

Sen
Calu

アーティスト

Matryoshkaは元々アート映像やインディーズ映画に使う楽曲などを製作していたトラックメイカーSenと宅録で音源製作をして地道に活動していたCaluがネットで出逢い結成されたユニットです。

Matryoshkaはポーランド語で破滅を意味する「Zatracenie」を発表し新人では異例の売り上げを記録しました。
また、アクションRPGゲームのトリビュートアルバム「NieR Tribute Album -echo-」に参加したりしています。

world's end girlfriendを始め、Goldmund、sasakure.UK、Ametsub、Go-qualiaなど様々なアーティストと共演をしています。

2010年からAnoiceのメンバー達と新しくRiLFというバンドを結成したりしたりもしています。

Matryoshkaの音世界は無機質なのに明るさがある不思議なサウンドで絶望の中で希望と共鳴しようと抗うような音像を特徴としています。

アルバム

本作は無名ながらに驚異的に売り上げた1stから5年待った甲斐があったほどの完成度です。

儚く退廃的なサウンドに美しく荘厳なピアノの旋律、そして優美な女性の声が流れてきます。

この音世界と少しでも長く繋がっていたいのにもかかわらず、世界から切り離されるかのような電子ノイズ、誰もいない闇の中で美しい女性が独り、憂いを帯びた唄を口ずさんでいるかのような感じです。

Sigur Rósが好きなら必ず琴線に触れると思います。

果てしなく美しく、ジャケットの水彩画のような淡く切ない名盤を是非。

Noctambulist


Gentle Afternoon


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