今回紹介する名盤はポスト
Sigur Rósと呼び声高いバンドからのアルバムです。
ジャンル
ポストロック
シューゲイザー
エレクトロニカ
アンビエント
イギリス
Nick Moon
Tom Lowe
Scott Hislop
バンドKyteを説明する際によく
RadioheadやSigur Rósを引き合いに出されます。
Sigur Rósの持つ北欧の空気感の中にRadioheadの「The Bends」のようなエモーショナルが共存した音楽、いわば冷たい情熱という矛盾とも取れる音世界で、NMEはKyteの曲は叙事詩的で容赦なく美しいと絶賛したほどです。
Sigur Rósが深海ならKyteは滝です。
Kyteのアルバムの再生ボタンを押すと真っ白の世界に飛ばされます。
もっと言うと無色透明の三ツ矢サイダーの中にいる感じです。
シュワシュワの炭酸水のような気持ちいいノイズサウンドに私は感じました。
2007年に発表したアルバム「Kyte」には映画「余命1ヶ月の花嫁」で使われて日本でも話題になりました。
ちなみにKyteの中心人物Nick Moonはバンド活動と並行して「Green Trees」という名義でソロ活動をしていてコツコツと作曲し、2011年にアルバムを発表しています。
アルバム本作はデビュー作から約1年で発表された2枚目のアルバムで、周りからは大いに期待されていました。
期待されて2枚目でズッコケるバンドが多い中、本作はその期待に応えるクオリティです。
1曲目の先行シングル「Eyes Lose Their Fire」が鳴り出したら、Kyte節のシュワシュワ炭酸ジュースのような音の滝に打たれます。
Kyteは現在4枚のアルバムを発表していますが、お気に入りを1枚上げるなら本作を選ぶ人が多いと思います。
Sigur Rósよりポップなのでポストロックやシューゲイザー入門にピッタリな作品だと思います。
スッキリ爽やか音の炭酸を味わえる名盤を是非。
Eyes Lose Their Fire
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