今回紹介する名盤は常に前進し続けるロックバンド
Radioheadのギタリストのソロアルバムです。
ジャンル
映画音楽
クラシック
アンビエント
イギリス
Jonathan Richard Guy Greenwood
アーティストJonny Greenwood(以下Jonny)は幼少期からピアノとバイオリンなどを習い始め、クラシック音楽を中心に勉強していました。
すると早くも音楽の才能が開花し、周りからは音楽家として将来を期待されて神童とまで言われるほどでした。
学校の吹奏楽ではリーダー格の生徒として活躍し、スクール在籍時には活躍ぶりを評価されて表彰されました。
しかし、その反面Jonnyの性格は内気の恥ずかしがり屋さんだったので、本当は当時、兄のColin GreenwoodとThom YorkeとEd O'Brienがやっていたバンドに参加したかったのですが言えずにいました。
そこで、策士のJonnyはバンド練習を見に行くていでしれっと練習に参加し、バンド演奏の横でキーボードを弾き続けます。
そして、ある時フッと練習に行かなくなった時にメンバーが「あれ?なんかサウンドが物足りないな、やっぱりJonnyが必要だ!」と思わせるという壮大な策を仕掛けたのです。
策は実を結びバンドがRadioheadの前身バンドOn a Fridayを結成した時、晴れてオリジナルメンバーのギタリスト兼キーボーディストとなり、現在のRadioheadでは欠かせない存在となりました。
Jonnyはベジタリアンで少食で内気な性格なのに対し、兄のColinは肉も食うビールジャンキーで明るく陽気な性格で全く正反対な2人ですが、どこかの兄弟と違いとても仲が良いんです。
JonnyはLee Perryや
Pink Floyd、Can、Miles Davis、
Elvis Costelloなど幅広いジャンルの音楽を好み、他には60~80年代の日本のアニメ好きで、ギターにはアタックNo.1のステッカーを貼ったり、サイボーグ009のTシャツも持っているほどです。
アルバム本作はアカデミー賞やベルリン国際映画祭、ゴールデングローブ賞など無知の私でさえ聞いたことのある賞をいくつも受賞した映画「There Will Be Blood」のサントラです。
私の中で「名作と言われる映画やゲームにはいい音楽あり」の法則があって本作も例に漏れず、作品の雰囲気ムンムンで素晴らしいです。
本作はほぼバイオリンやチェロなどの弦楽合奏で音を構成されているので、本作の前知識が全くない状態で聴いたら、これを作曲した人がロックバンドのギタリストとなんて夢にも思わないでしょう。
本作にはJonnyが幼少期に築き上げたクラシックの知識や技術がふんだんに詰め込まれた作品でRadioheadのような音楽を期待して聴いたら肩透かしを食らうでしょう。
映画の内容通りの狂気さがメロディーを持たない不協和音のようなサウンドで恐怖感を煽り作品全体に漂います。
神童と言われたクラシックセンスがキラリと光る狂気的名盤を是非。
Prospectors Arrive
Jonny Greenwood Nonesuch 2007-12-19
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