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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Heron / Heron & Single (1970年)



今回紹介する名盤は木漏れ日のフォークと呼ばれたバンドのアルバムです。

ジャンル

フォーク

イギリス

Roy Apps
Tony Pooks
G.T.Moore
Stephan Jones


バンド

Heronは元々ロンドンの外れにある田舎町出身のRoy AppsとTony Pooksで結成されました。
そして、数多くのライブ活動をする中で共演して出会ったG.T.Mooreと意気投合しメンバーに加入することになります。
それに続き、G.T.Mooreの知り合いであったStephan Jonesの加入し、ついにHeronが結成されるのです。

デビューシングルにBob Dylanの「Only A Hobo」のカバーをレコーディングすると当時のラジオで何度も流されるくらい人気があったのですが、本人達はこのレコーディングにあまり納得いっておらず、発表時期を伸ばしてしまいヒットのチャンスを逃してしまいます。

納得のいくレコーディングするためにHeronが出した答えというのが「野外録音」という方法でした。

スタジオに籠って録音すれば質の良い音楽が録音出来るかもしれませんが、自分達の感性が失われると考え、都会から離れ田舎の穏やかな農場に楽器と機材を運んで録音が行われました。

そこでは優しい風の音や鳥のさえずり、遠くに聴こえる飛行機や列車の通過音が微かに聴こえます。
普通なら雑音に感じられる音たちもHeronの音楽では逆に、オーガニックな音世界に感じられます。

HeronはCSN&Yにも負けないほどの美しいコーラスワークや深みのあるアンサンブルなのにCSN&Yほどの知名度が無いのが不思議になるくらい良質なフォークを聴かせてくれます。
なので、CSN&Yが好きなら必ず琴線に触れるはずです。

アルバム

本作はHeronが納得いくレコーディングために野外録音したデビューアルバムになります。

僕がHeronを知ったのは、あるプログレサイトを見ていて気になったのがきっかけです。

頭の中には「プログレ」という先入観があったので本作を聴いた時は肩透かしをくらいましたが、なぜか本作には「ハズレ」ということは感じませんでした。

むしろ逆で、当時の私はプログレにどハマりしていてHeronの音楽がとても新鮮に感じられました。

私の大好きなこのアルバムを聴くシチュエーションは、ポータブルスピーカーで流しながら平日にデカい自然公園をのんびり散歩すると最高に気持ちいいんです。

春の柔らかい日射しに良く似た丸くて心地良い名盤を是非。

Good Bye


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