今回紹介する名盤は日本の
Mogwaiと形容されるバンドのアルバムです。
ジャンル
ポストロック
日本
Tamaki
Takaakira "Taka" Goto
Yoda
Yasunori Takada
バンド
Monoは1999年に日本で結成しますが、当時自分達の音楽を鳴らせる場所は日本ではないと感じて、自分達の演奏出来る場所を海外へと移すため2000年にアメリカヘと渡りました。
しかし、最初のライブでの観客はたったの5名足らずといいます。
慣れない土地で言葉も通じず、音楽大国のアメリカでも上手くいかず苦戦を強いられます。
しかし、アメリカを活動の拠点と決めたからには諦めず食らいつくため、時には楽器を売り払いガソリン代を確保しながら地道にライブ活動を続けていきます。
その地道なライブ活動で少しずつ実を結びます。
研ぎ澄まされたノイズの洪水を巧みに操る演奏は徐々に注目を集め、ライブ規模を少しずつ拡大させていきます。
その後は毎年150本にも及ぶライブを続け、2004年にはアメリカの有力レーベルTemporary Residentsと契約し、その後も拡大を続けてアメリカやヨーロッパ、オセアニア、アジアと精力的にツアーやフェスに出演し着々とファンを増やしていきました。
2006年には孤高の音楽家world's end girlfriendとの共作「Palmless Prayer / Mass Murder Refrain」を発表しました。
また、2007年には映画「Snow Angels」の音楽を担当したり、2010年には原作 村上春樹の映画「神の子どもたちはみな踊る」の音楽を担当したりもしました。
バンド活動10周年を記念して以前から構想していた25名のフルオーケストラを率いてのライブを実現して話題になりました。
2014年には「光」と「闇」を対照的に描いた「Rays of Darkness」と「The Last Dawn」を同時リリースしました。
アルバム
本作は孤高の音楽家world's end girlfriendとの共作「Palmless Prayer / Mass Murder Refrain」と25名のフルオーケストラを率いての「Hymn To The Immortal Wind」に挟まれた少し話題性にかけるアルバムです。
しかし、完成度はピカイチのアルバムなんです。
まず、本作はデンマークの映画界の第一人者ラース・フォン・トリアーの映画に影響を受けて製作され、コンセプトは「生と死」というものです。
生と死という難しい問題に言葉を使わず、音像だけで表現できる演奏力は圧巻です。
プロデューサーには
NirvanaやMogwaiを手掛けたSteve Albiniが担当しています。
美しいメロディーではなく美しいサウンドを奏でる名盤を是非。
Are you there?
Mono Temporary Residence 2006-04-11
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