今回紹介する名盤は1990年以降最も成功したジャズシンガーDiana Krallの旦那さんのアルバムです。
ジャンル
ロック
ニューウェイヴ
パブロック
イギリス
Declan Patrick Aloysius MacManus
アーティスト
Elvis Costelloはジャズトランペッターの父親の影響で音楽に興味を持ち、10代の頃には
The BeatlesやVan Morrison、
The Band、Randy Newman、Gram Parsonsなどを好んで聴いて育ちます。
学生生活を終えるとコンピュータ技師の仕事をしながらバンド活動を続け、1976年頃にソロ活動を始めます。
そして、後のパンクムーブメントの火付け役Dr.Feelgoodのマネージャーの目に留まり1977年にNick Loweプロデュースで「My Aim Is True」発表し、パンクムーブメントという追い風もあり、注目され始めます。
そして、パンクムーブメントが去って多くのパンクバンドが風前の灯火の中Elvis Costelloの人気は以前変わりませんでした。
それもそのはず、Elvis Costelloはパンクムーブメントに乗っかって出てきた偽物バンドとはレベルが違ったのです。
日本では次作1978年発表の「This Year's Model」でデビューをしました。
その後もオーケストラとのコラボレーションなど多彩な活動を連発していきます。
その中でも1989年に発表されたPaul McCartneyとの共作「Spike」は話題を呼びました。
この時にElvis CostelloはPaul McCartneyにThe Beatles時代のトレードマークでビートルズベースとまで呼ばれていたヘフナーを弾くようにアドバイスしました。
因みにElvis Costelloという名前はElvis Presleyと父方のおばあちゃんの旧姓を合わせた名前で本名ではありません。。
Elvis Costelloはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストで80位にランクインしていて、Elvis Costello & the Attractions名義でロック殿堂入りも果たしてします。
またMr.Childrenの「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」はElvis Costelloを丸パクリしたと公言しています。
因みにジョジョの奇妙な冒険 第六部に登場するエルメェス・コステロの元ネタです。
アルバム
本作はElvis CostelloのデビューアルバムでNick Loweのプロデュースで現在ではローリングストーン誌が選んだオールタイム・ベスト・アルバム500で168位にランクインしています。
本作の発表された1977年にはSex Pistolsの「Never Mind the Bollocks 邦題 勝手にしやがれ‼」や
The Clashの「The Clash 邦題 白い暴動」が発表されたパンクの黄金期なんです。
そんな時代に眼鏡をかけた普通のサラリーマンみたいな身なりの男がポップなロックを鳴らしていたと思うと不思議です。
しかし、よく考えてみるとElvis Presleyの名前を拝借しBuddy Hollyのような眼鏡をかけられるのは並みのハートではできないでしょう。
草食男子のパンク魂が込められた名盤を是非。
Alison
Elvis Costello Hip-O Records 2007-05-01
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