今回紹介する名盤は多くのアーティストからリスペクトされるエモ界のパイオニアと称されるバンドのアルバムです。
ジャンル
エモ
オルタナティヴロック
ポストハードコア
アメリカ
Jeremy Enigk
Dan Hoerner
Nate Mendel
William Goldsmith
バンド
90年代初頭世界がNirvanaのNEVERMIND旋風が巻き荒れ、1994年4月5日にKurt Cobainが自ら命を絶ちグランジブームが去ろうとしていた時にSunny Day Real Estateは現れました。
しかも、Nirvanaが初めに契約していたSub Popから1994年に発表されたデビュー作「Diary」は静と動を使い分けたサウンドに感情剥き出しのボーカルはまさにエモを体現しており、一躍人気になり世間から多大な評価を受け、「エモの名盤」を紹介するところでは必ず紹介させている作品と言えます。
しかし、中心人物であるJeremy Enigkが一気に人気になってしまったことで重圧に苦しめられることになり、1995年に「LP2」(The Pink Album)発表してJeremy Enigkは音楽活動の第一線から一旦身を引き熱心なキリスト教信者になり解散します。
そして、リズム隊のNate Mendel とWilliam GoldsmithはNirvanaでドラムを叩いていたDave Grohlが作ったバンド
Foo Fightersに参加します。
1998年に「How It Feels to Be Something On」で待望のカムバックを果たし、1999年には初来日をしました。
2000年には現時点でラストアルバムになる「The Rising Tide」が発表されました。
この作品はSunny Day Real Estateの集大成とも言えるほどの完成度ですがデビュー作の「Diary」のような青春性や初期衝動は影を潜め、神々しさを感じる美しさなんです。
それはなぜかというとJeremy Enigkがギター、キーボード、ベースを一人で演奏していて、ほぼJeremy Enigkのソロ作品とも言えます。
そして、またもや解散するのですが2014年に突然の新曲発表があり驚いたのは記憶に新しいのではないでしょうか。
そしてBraidが16年ぶりの新作発表とエモ界は嬉しいニュースが目白押しでした。
アルバム
本作はSunny Day Real Estateのデビュー作であり、エモの金字塔と言われるアルバムです。
エモってなに?エモってどんな感じ?と興味がある方は本作を聴けば一目瞭然です。
それほどエモが盛り込まれています。
私が本作に持つイメージはどしゃ降りの中を傘もささずに走り抜けるイメージです。
嘆くように歌い始めたかと思うと堰を切ったかのように、限界まで叫ぶように歌う姿はなぜか切なく胸が苦しくなります。
感情が爆発するように燃え上がる前半と、沸々と熱くなる後半といった感じで構成されています。
まっすぐで全力の青春時代が懐かしく感じる名盤を是非。
Seven
SUNNY DAY REAL Sub Pop 1998-12-17
[1回]
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