今回紹介する名盤はジャズの帝王Miles Davisの下で
Chick Coreaと双璧を成していた最高峰のピアニストのアルバムです。
ジャンル
ジャズ
アメリカ
アーティスト
Keith Jarrettはジャズピアニストですが、それ以外にもクラシックやゴスペルなどの要素も取り入れた様々な音楽性を持つピアニストでコンサートなどでは完全即興演奏などの離れ業を見せてくれます。
完全にピアノ演奏の世界に入り込むと中腰の姿勢で、時折うなり声を出しながらピアノを演奏します。
その集中力は凄まじく精神を使うので、2014年5月に大阪で行われたコンサートで観客の咳や掛け声などに集中力を邪魔され演奏を数度中断して、最後にはそのままコンサートが終了というトラブルが発生しました。
たったそれだけで中止?と思われるかもしれませんが、Keith Jarrettのコンサートに使われる集中力はそれほど大きいのです。
それがなければ、あの神憑った演奏は出来ないのです。
ピアニストでありながら演奏楽器もピアノにとどまらず、ソプラノサックス、パーカッション、ハープシコード、リコーダーなど様々です。
Keith Jarrettを好まない人の多くはピアノの儚く美しい旋律の後ろで、Keith Jarrettのうなり声が気になるのでしょう。
これはKeith Jarrettの魂の叫びなので、いい演奏の時にこそ出てきます。
もうそれもKeith Jarrettの音楽の世界なのだと思う外ありませんが、もしどうしても気になってダメだという人には1999年発表の「The Melody At Night, With You」をおすすめします。
アルバム
本作はKeith Jarrettの本質である「完全即興演奏」を収めたアルバムであります。
また本作はソロコンサート作品の中で最も人気のある作品で、当時の日本のジャズ喫茶で本作のリクエストが殺到しましたが、頭の固いジャズ喫茶では「ケルンお断り」という貼り紙が店内に貼られたりしてちょっとした社会現象が起きたほどであります。
スタジオアルバムでもないのにも関わらず、ホンダ レジェンドのCMや、パナソニックの「プラズマタウ」のCMに使われるほどの完成度です。
本作を聴くとKeith Jarrettがどれ程神経を研ぎ澄まして演奏しているかがわかる名盤を是非。
Part 1
Keith Jarrett Ecm Records 1999-11-16
[1回]
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