今回紹介する名盤は英国音楽誌NMEで「ギターをサンプラーに持ち替えたジミ・ヘンドリックス」との異名を持つDJのアルバムです。
ジャンル
ヒップホップ
アメリカ
アーティスト
また彼のことを「King Of Diggin'」(レコード掘り)と呼ぶ人もいます。
彼の凄いところは少なくとも4つあります。
⚪既存曲の豊富な知識
⚪音選びのセンス
⚪数多ある音を選びサンプリングして1曲にする技術
⚪またそれを1つの世界観でアルバムにする能力
昔私はヒップホップのことを「他人のふんどしで相撲取るなんて」と馬鹿にしていましたが、それは大きな間違いでした。
既存の曲を使い自分のオリジナルを作曲しなければならないという縛りは一筋縄ではいかないのです。
例えるならば、もう出来上がってる料理から少しずつ取って混ぜて絶品料理を作るようなものです。
アルバム
本作は普段ジャズやロックを聴いていてヒップホップというだけで敬遠してる人にこそ聴いて欲しいアルバムです。ラップが気に入らなくてヒップホップを聴かない人も大丈夫、基本インストなので耳障りなラップなどはありません。
Nujabes系のジャジーなヒップホップが好きなら、気に入って頂けるはずです。
本来ならこのまま消えてなくなる音を掬い上げられて、別の形で世の中に使われていくヒップホップというのはとてもエコな音楽なのではないでしょうか。
埃まみれの50万枚以上のレコードから吟味して掘り出された音を何層にも重ねて編集されて作られた名盤を是非。
#9 Organ Donor
DJ Shadow Fontana Island 1996-11-19
[3回]
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