今回紹介する名盤は映画「エクソシスト」で使用され世界的に認知されているマルチプレイヤーのアルバムです。
ジャンル
プログレッシブロック
ニューエイジ
アンビエント
イギリス
アーティスト
人と関わることが苦手だったMike Oldfieldは楽器と関わりながら成長していきます。
幼少からピアノを習い、10歳でギターを始め、Soft Machine創始者であるKevin Ayersのバックバンド活動ではベースを担当しました。
このことでMike Oldfieldは様々な楽器をこなせるマルチプレイヤーとなります。
そういった地道な活動が実業家Richard Bransonの目に留まりVirgin Recordsの第一号としてデビューしました。
当時19歳のMike Oldfieldのデビュー作「Tubular Bells」はほぼ全てのパートをMike Oldfield1人で演奏しました。
スタジオにこもり2400回もの多重録音を繰り返し制作されたこの作品は全英チャート初登場で31位にランクインし、その後3ヶ月ほどでtop10に入りました。
そして、次作1974年発表の「Hergest Ridge」はついに全英チャート1位を記録しました。
しかし「Hergest Ridge」の全英1位は軽く蹴落とされてしまします。
その蹴落として全英1位になった作品がなんと自身の前作「Tubular Bells」なのです。
しかし、そのことで世間の期待というプレッシャーにやられ対人恐怖症になり引きこもってしまいます。
1978年に「Incantations」で復活した後は自分のペースでアルバムを発表したり、ツアーを行ったりして活動しています。
2012年にロンドンオリンピックの開会式で演奏を行ったことは記憶に新しいでしょう。
アルバム
本作は上記したように自身のアルバムを蹴落として返り咲いたデビューアルバム「Tubular Bells」です。
本作はプログレッシブロックの歴史的名盤として扱われますが、変拍子に超絶技巧のような感じはなく、他とは違うニューエイジやミニマルミュージック的な要素を含んだプログレッシブロックです。
エクソシストにも(勝手に)使用されたイントロからネガティブ感や不穏な空気を感じさせます。
しかし、牧歌的な雰囲気を持つフレーズもあり、Mike Oldfieldの心の中の世界を音にしたように感じます。
Mike Oldfieldが19歳という多感な時期に感じていた事を50分の音の世界に閉じ込めた名盤を是非。
Tubular Bells part 1
Mike Oldfield Mercury UK 2009-06-09
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