今回紹介する名盤はNat King Coleの洗練さと、Sam Cookeの力強さを掛け合わせたソウルシンガーのアルバムです。
ジャンル
ソウル
ゴスペル
ファンク
アメリカ
アーティスト
Marvin Gayeはローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは第6位に、そしてローリングストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティストでは第18位にランクインしています。
また、Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは第6位にランクインするほどの歴史的シンガーです。
Marvin Gayeの華麗な音楽センスと歌唱力は勿論凄いのですが、それとは別にベトナム戦争や公害、貧困といった当時の社会問題を取り上げ、これまでシングル盤が中心の時代にアルバムに1つのテーマを持たせるという新しい試みはたくさんの注目を集めました。
その結果、Stevie WonderやDonny Hathawayなどがさらに個性的で完成度の高い作品を発表出来るようになり、それらをニューソウルと呼ばれるようになりました。
また、この影響はBabyfaceや
D'Angeloなどの次世代の黒人アーティストにも脈々と受け継がれていきます。
そんなMarvin Gayeも麻薬依存や度重なる結婚の失敗で私生活はどん底に落ちていき、その影響で創作意欲にもかげりが見え始めます。
しかし、ファンなどの後押しでMarvin Gayeは復活し、当時無双状態だったMichael JacksonやStevie Wonderを抑え、グラミー賞を受賞します。
しかし、45歳になる前日に父親と口論になり、父親に銃で撃たれ帰らぬ人となります。
皮肉にも敬愛するSam Cookeと同じ最後を迎えました。
アルバム
本作はローリングストーンの選ぶオールタイム グレイテスト ソング500では4位に、ローリングストーンの選ぶオールタイムベストアルバム500では6位にそれぞれランクインしています。
Marvin Gayeは自分の音楽感を妥協せず貫き、パーカッションとストリングスが多用され、ポップチャート6位、R&Bチャートでは9週連続1位という快挙を成し遂げました。
70年代を代表するソウルの歴史的名盤ですが、今聴いても新しく感じるほどの名盤を是非。
Marvin Gaye Motown 2003-01-14
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