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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Nujabes+Fat Jon / samurai champloo music record departure (2004年)




今回紹介する名盤はアニメ「サムライチャンプルー」のサントラです。

ジャンル

ヒップホップ
チルアウト
サントラ

日本

Nujabes
Fat Jon



アーティスト

Nujabesというアーティスト名の由来は本名の瀬葉淳をローマ字表記にしたSEBAJUNを逆さから読んだものであります。

パリでのファッションショーの音楽を担当したこともあるくらい世界的に有名なトラックメーカーなのです。

国内外と幅広く知られるトラックメーカーNujabesは世界中の良い音楽を安価で提供でき、音楽愛好家やミュージシャンが交流できる場として「GUINNESS RECORDS」というレコード店を出すなど、音楽を愛していました。

そんなNujabesが2010年に交通事故で亡くなったと聞いたとき途方に暮れたのを覚えています。

Fat JonはNujabesと同じようにチルアウト系でジャジーなヒップホップを作る黒人トラックメーカーです。

ヒップホップグループ「Five Deez」のほぼ全ての曲を彼が作っている他に、J Ralwsとのユニット3582やソロプロデュースなどさらに活躍の幅を広げています。

アルバム

アニメのサントラというだけで「オタク」と馬鹿にする人に是非とも聴いてほしい。

そして聴かせてほしい1枚です。

こんなに綺麗なジャズヒップホップはそうそう聴けません。

「HEY!YOー!」みたいなチープなヒップホップではなく、しっとりと魅力的な美しい旋律が流れる落ち着いたヒップホップなんです。

サムライチャンプルーを知らない人も音楽として充分楽しめる内容になっております。

落ち着いた流れるビートに、うっとりするような甘美なメロディーを乗せた名盤を是非。

Transcendence


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D'Angelo / Brown Sugar (1995年)




今回紹介する名盤はMarvin Gayeの後継者と言われネオソウルという音楽ジャンルを開拓したアーティストのアルバムです。

ジャンル

ネオソウル
ソウル
ヒップホップ
R&B
ジャズ

アメリカ

Michael Eugene Archer


アーティスト

D'Angeloは宣教師の息子として育ったので、歌や音楽には幼い頃から関わってきました。
そして、作詞作曲は勿論のこと、ピアノやギター、ベース、ドラムといった楽器を扱えるマルチプレイヤーです。
D'Angeloとはミケランジェロに因んでつけられた名前だそうです。

D'Angeloと言えば美しい身体がトレードマークでしたがコンサートをやるたびに聴衆から「脱げ!」と言われ続け、酷い時には金を投げ込まれるということもあったりしました。
その結果、引きこもり酒浸りになり身体はボロボロになりました。

そんなD'AngeloですがMarvin GayeやPrinceの音楽を新しい時代のヒップホップなどで昇華させ、ネオソウルという音楽ジャンルを開拓したくさんのフォロワーを生み出しました。

毎年のように新作を発表するPrinceをリスペクトしているのにも関わらず、まだ2枚しかスタジオアルバムを発表していません。
しかし、1996年発表の「Brown Sugar 」はグラミー賞4部門でノミネートされ、2000年発表の「Voodoo」はグラミー賞を獲得しています。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第四部に出てくる片桐安十郎の元ネタです。

追記、新作「Black Messiah」が発表されたみたいです!
2015年のサマソニ参戦決定!これは行かざるを得ない。

アルバム

本作はネオソウルの記念碑的な作品と言えます。
Brown Sugarとはマリファナという意味を納得せざるを得ない程の妖しい空気感を漂う曲です。

Marvin Gayeの気持ちいいソウルの世界に、ヒップホップの持つ危うさが出逢ったことで艶かしい新しいソウルの世界が開かれた感じです。

また、Princeのようなセクシーなファルセットボイスが官能的な音世界に拍車を掛けます。
黒人はなぜこんなにもセクシーな歌い方が出来るのかといつも思います。

ソウル、ジャズ、ヒップホップ、ブラックミュージックの良いとこ取りの名盤を是非。


Brown Sugar

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Blaze / 25 Years Later (1990年)



今回紹介する名盤は90年代を代表するハウスユニットBlazeからのアルバムです。

ジャンル

ハウス
ソウル
ブラックミュージック

アメリカ

Kevin Hedge
Josh Milan

 

アーティスト

Blazeは70年代後半から80年代前半にかけてのアメリカのダンスミュージックシーン黄金時代に影響を受けたDJ Kevin Hedgeとゴスペルとジャズに深い影響を受けたJosh Milanの2人組からなるユニットです。

作曲やプロデューサー業などで徐々に頭角を現していき、ヒット曲を数々生み出していきました。
作品を手掛けたアーティストはJamiroquaiを始め、Incognito、Diana Ross、Tei Towa、Mondo Grossoなど凄いアーティストばかりです。

ダンスミュージックですがブラックミュージック好きにはたまらない要素がたくさん詰まっています。

また、Ultra Nate、Arnold Jarvis、Byron Stingily、Barbara Tucker、Kenny Bobien、 Joi Cardwellといった大物アーティスト達を迎え、エイズチャリティーのために曲を作ったりしたりしています。

アルバム

本作は本当に黒いんです。
ジャケットがとかではなく音楽が黒いです。
いわゆるブラックミュージックなんですが、黒人はどうしてこんなにも音楽のセンスがズバ抜けていいんでしょうか。
黒人の歌い方はセクシーですし、ハウスに合います。

本作はマルコムXを尊敬して止まない青年を主人公にしたコンセプト・アルバムになっています。

ハウスだとか関係なくMarvin GayeやStevie Wonderの影響を受けた上質なブラックミュージックといった感じです。
私が思うにハウスは夜のドライブのお供に最適です。
勿論このアルバムも例外ではありません。

ハウスだのソウルだのダンスだとかは関係なく、全てのブラックミュージックファンに聴いて頂きたい上質なブラックミュージックの名盤を是非。

Get Up


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Gorillaz / Demon Days (2005年)



今回紹介する名盤は最も成功した架空バンドとしてギネス記録を保持してるバンドのアルバムです。

ジャンル

トリップホップ
ヒップホップ
オルタナティブロック
エレクトロニカ
ダブ

イギリス

Damon Albarn
Jamie Hewlett

2D
Russel Hobbs
Murdoc Niccals
Noodle


バンド

GorillazはOasisと双璧をなすロックバンドBlurの中心人物Damon Albarnとイギリスの人気漫画家、兼イラストレーターのJamie Hewlettがタッグを組んだバンドです。

漫画家がバンド?と思われる方もいるかと思いますが、GorillazとはDamon Albarnが作詞作曲し、バンドメンバーをデザインしているJamie Hewlettの二人はプロデューサーみたいなもので、バンドメンバーは他にいます。

バンドメンバーにはそれぞれストーリーがあります。

⚪2D(ボーカル、キーボード)
2DはDamon Albarnが声を担当しています。
叔父が経営するキーボード専門店で働いていたところにMurdocが運転する車が突っ込んできて片目を損傷し、植物状態になる。
その後、再びマードックの運転により事故に遭い両目を損傷するも、同時に意識も戻りポップセンスが開花する。

⚪Russel Hobbs(ドラム)
自身の精神をヒップホップ仲間達の魂に乗っ取られてしまう。
この時仲間たちからラップやドラムのテクニックを手に入れる。
その後レコード店でMurdocと出会いバンドに加入することになります。

⚪Murdoc Niccals(ベース)
バンドの中心人物です。
車ごと楽器屋に突っ込んで、シンセサイザーを奪ってバンドを組むというとんでもない計画を実行中に、その楽器屋で働いていた2Dと出会いバンドを結成します。

⚪Noodle
バンド唯一の紅一点、日本生まれの天才少女です。
声はニューヨークで活躍しているCibo Mattoの羽鳥美保です。
彼女は日本政府によって選ばれ、極秘に育成されていた軍のスーパーソルジャー計画の一員として訓練された女の子です。

アルバム

本作はDe La SoulやNeneh Cherry、Dennis Hopperなど数々のアーティストが関わり作られました。
全英1位で全世界で800万枚を売り上げグラミー賞も受賞しました。

39週間チャートインを果たし、ipodのCMで話題を呼んだ「Feel Good Inc」はベースラインが物凄く簡単なのに格好良いんです。

ラストのタイトル曲「DEMON DAYS」は大合唱で幕を閉じ、聴き終わった後に心地好い高陽感があります。
音楽家と漫画家が作り出した空想のバンド達の遊び心満載のユニークな名盤を是非。

ipodのCMに使われた曲


タイトル曲のライブ


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DJ Shadow / Endtroducing.... (1996年)





今回紹介する名盤は英国音楽誌NMEで「ギターをサンプラーに持ち替えたジミ・ヘンドリックス」との異名を持つDJのアルバムです。
ジャンル

ヒップホップ

アメリカ



アーティスト

また彼のことを「King Of Diggin'」(レコード掘り)と呼ぶ人もいます。

彼の凄いところは少なくとも4つあります。

⚪既存曲の豊富な知識
⚪音選びのセンス
⚪数多ある音を選びサンプリングして1曲にする技術
⚪またそれを1つの世界観でアルバムにする能力

昔私はヒップホップのことを「他人のふんどしで相撲取るなんて」と馬鹿にしていましたが、それは大きな間違いでした。

既存の曲を使い自分のオリジナルを作曲しなければならないという縛りは一筋縄ではいかないのです。
例えるならば、もう出来上がってる料理から少しずつ取って混ぜて絶品料理を作るようなものです。

アルバム

本作は普段ジャズやロックを聴いていてヒップホップというだけで敬遠してる人にこそ聴いて欲しいアルバムです。
ラップが気に入らなくてヒップホップを聴かない人も大丈夫、基本インストなので耳障りなラップなどはありません。
Nujabes系のジャジーなヒップホップが好きなら、気に入って頂けるはずです。

本来ならこのまま消えてなくなる音を掬い上げられて、別の形で世の中に使われていくヒップホップというのはとてもエコな音楽なのではないでしょうか。

埃まみれの50万枚以上のレコードから吟味して掘り出された音を何層にも重ねて編集されて作られた名盤を是非。

#9 Organ Donor



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