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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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Sawagi / Punch Games (2012年)



今回紹介する名盤は日本の人力エレクトロニカ職人のアルバムです。

ダンスロック
エレクトロニカ
インスト

日本

観音
雲丹亀卓人
コイチ
ニコ

バンド

2007年に「KARAKURI」としてクラブなどで勢力的にライブ活動をしていましたが、2009年にメンバーチェンジなどをして「Sawagi」にバンド名を改めためました。

そして、2009年のSUMMER SONIC 大阪に出演するなどして注目を集めました。

インストバンドですがSPECIAL OTHERSと同じように口ずさめる曲を書くバンドです。

このエレクトロニカのような音世界をバンドでするのだから盛り上がること間違い無しです。

アメリカの人気マスロックバンドBattlesを聴きやすくした感じです。

Battlesが人力テクノならSawagiは人力エレクトロニカです。

最近の音楽はなぜか実力のない人達がもてはやされて、実力のあるバンドはアンダーグランドで根気よく活動しているように感じます。

メロディーセンスも演奏技術も確かなバンドなので、今後の活動が楽しみな若手バンドの1つであります。

アルバム

まるでタイトルにゲームというように本作はシューティングゲームサウンドの様な線密感、ダンスロックの高揚感、ジャズロックのオシャレ感が合わさったサウンドです。

1曲目からノリのいい踊れる曲になっています。
日本の新世代バンドが作り上げた渾身のアルバムは新しい感性で溢れています。

一緒にSawagiあえる名盤を是非。

kyakkya


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Adam F / Colours (1997年)



今回紹介する名盤はイギリスの人気シンガー「Alvin Stardust」を父に持つアーティストのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
ドラムンベース
ヒップホップ

イギリス

Adam Jewry

アーティスト

Adam Fはロック歌手の父の影響で幼少からピアノを始めるなど、恵まれた音楽環境で育ちました。

その結果、10代半ばから作曲をし、エンジニアリングのスキルを磨き、キーボード奏者としてバンド活動をしたりと着々と力をつけていきました。

10代の終わりにはドラムンベースのパイオニアLTJ BUKEMに触発されて、ジャングルやドラムンベースの制作を本格的に始めました。

1995年に発表された「Circles」は全英シングルチャートでtop20にランクインし、クラブなどから火が着き爆発的ヒットに繋がりました。

そして、一躍シーンのトッププロデューサーとなったAdam Fは1997年にメジャーデビュー作となる「COLOURS」を発表します。

これはドラムンベース界の名盤として今も尚、評価され続けています。

2001年にはDe La SoulやRedman、LL Cool J、Guruなどといったゲストを迎えて「KAOS」というヒップホップアルバムを製作し、ヒップホップシーンに活動の幅を広げました。

現在はDjとして活躍しています。

アルバム

本作は上記したドラムンベースの名盤「COLOURS」です。

スケールの大きなドラムンベースを聴ける6曲目「Mother Earth」はタイトル通り、音の広がりを感じます。

本作で1番聴いてもらいたい曲はハウスミュージックのような、メロウな感じが気持ちいい7曲目「The Tree Knows Everything」です。

EBTGのボーカルとして活動していたイギリスのシンガーソングライターTracey Thornをゲストに迎えて作られました。

ドラムンベースって中々好きになれなかった私ですが、このアルバムは聴きやすく、それでいて細部まで丁寧に作り込まれているので飽きずに何度も聴けます。

ハウスミュージック好き必見、メロウなドラムンベースの名盤を是非。
The Tree Knows Everything


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ESNO / Visionary (2012年)



今回紹介する名盤はiTunesエレクトロニックチャート1位を獲得したことのあるアーティストのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
ドリーミーポップ

日本

Kenichiro Nishihara


アーティスト

ESNOは日本の音楽家Kenichiro Nishiharaによるソロプロジェクトです。

彼は作曲家という顔と音楽レーベル・プロダクション 「unprivate acoustics」(アンプライベート株式会社)代表というもう1つの顔があります。

彼を有名にしたことと言えば、1996年のファッションショーの選曲を始め、東京コレクション、パリコレクションなど国内外で多岐にわたるショーやイベントの音楽を担当し手掛けたことだと思います。

また、彼が関わった曲を使っているCMはたくさんあります。

ジャズをベースにボサノヴァ、ソウル、ヒップホップといったさまざまな音楽ジャンルのエッセンスを少しずつ混ぜ合わせた最先端のジャジーヒップホップを作り出しています。

エレクトロニカシーンで今最も注目すべき人物であります。

Kenichiro Nishiharaは好きなアーティストに「レイハラカミ」や「Nujabes」をあげているので、何処と無く通じる音世界です。

アルバム

本作はKenichiro Nishiharaの作品とは違い、少しエレクトロニカ色が強いような気がします。

このジャケットのようなカラフルな電子音を縦横無尽に跳ね回ります。

本作のジャケットを担当した「くまおり純」はこの音世界を見事に描いたと思います。

それくらい、ジャケット通りの甘いメロディーが流れてきます。

ファンタジーの世界を駆け抜けるようなポップでドリーミーなサウンドが聴ける名盤を是非。
Visionary


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Robert Miles / Dreamland (1996年)




今回紹介する名盤はスイス生まれのイタリア育ち、クラシックからテクノへ転向した音楽家のアルバムです。

ジャンル

ハウス
トランス
テクノ
アンビエント

イタリア


アーティスト

Robert Milesは幼少の時からクラシックピアノを習っていたので、彼の音楽は所々クラシックの香りがし、テクノやトランスの世界にクラシック音楽を取り入れた第一人者と言えます。

そして、13歳を過ぎた頃にはハウスDJをするようになり、その後1996年に発表された「Children」はヨーロッパ各地でチャート1位を取りました。

それを期にヨーロッパは勿論、日本でもトランスブームを巻き起こしました。

「Fable」はドリュー・バリモアの出演した映画「エバー アフター」のCMソングにも使われましたし、身近なので言えば、本作2曲目「Fable (Message Version)」はTOKIOの「ザ!鉄腕!DASH!!」でもよく使われています。

クラシック音楽を基調に作られた美メロサウンドを繰り返し、トランス状態へと誘われます。

Robert Milesの音楽を聴くと私は「夜の大都会」のイメージが頭に浮かびあがります。

アルバム

本作を聴いて驚くのは本作が発表されてもう15年以上も経っているということです。

古臭さなんかなく、壮大で優美なピアノの旋律に気持ちいい4つ打ちで静かに高揚感を覚えます。

しっとりと美しいピアノのメロディーという言葉でピンときた方は必聴です。

高揚感のあるビートに幻想的なシンセサウンド、そしてクラシックで甘美なピアノの旋律が流れる名盤を是非。

Children Dream Version


Fable


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レイ ハラカミ / lust (2005年)



今回紹介する名盤は矢野顕子から世界遺産の認定を受けた日本を代表するトラックメーカーのアルバムです。

ジャンル

エレクトロニカ
テクノ

日本

原神 玲

アーティスト

Number Girlやくるりのリミックスをしたり、映画「天然コケッコー」の音楽を担当したり、日立ビルのCM音楽を手掛けたりと幅広い活動をしていました。

「天然コケッコー」は「毎日映画コンクール」で音楽賞を受賞しています。

そんな中、まだ40歳という若さで2011年に脳出血で亡くなっていますが、短い音楽活動の中でその才能を讃えるミュージシャンはたくさんいました。

サカナクションの中心人物 山口一郎はレイ ハラカミを敬愛しているのは有名な話で、アルクアラウンドの3曲目「ネイティブダンサー」はレイ ハラカミがリミックスしました。

そして、矢野顕子にはレイ ハラカミが作る音楽の特異性を認められ、矢野顕子独断による世界遺産の認定を受けています。

この世界遺産認定はユネスコの世界遺産とは全く無関係ですが、それほど素晴らしい音楽家だということです。

2007年には矢野顕子とレイ ハラカミによるユニット「yanokami」としても活動したりしてしました。

また、人気ゲーム「塊魂」にも曲を提供したりもしています。

大人びたのi am robot and proudような音で、キラキラしてるのに落ち着いているサウンドは独特な音世界です。

アルバム

本作はオブラートに包まれた、ふわふわエレクトロニカです。
艶やかな電子音、柔らかな電子音が独特の浮遊感を作り出します。

私が特に気に入っている曲は5曲目の「owari no kisetsu」です。

これははっぴいえんどやYMOで活動していた細野晴臣氏のカバーですが、これが叙情感があり憂鬱な音で最高なんです。

アルバム全体の雰囲気で言えば、Aphex Twinの「Film」のような曲を集めたアルバムみたいな感じです。

まるでプラネタリウムのような幻想的な世界観、心の落ち着く綺麗なメロディー、シャボン玉のような儚い音を聴ける名盤を是非。

owari no kisetsu


joy


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