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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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TOWA TEI / Future Listening ! (1994年)



今回紹介する名盤は学生時代に製作されたデモ音源を聴いた坂本龍一に「テクニックはないけれどもセンスが異常に良くて他を圧倒していた」と絶賛されたアーティストのアルバムです。

ジャンル

ハウス
エレクトロニカ
ジャズ
ボサノヴァ

日本

鄭東和(テイ トウワ)


アーティスト

TOWA TEIは当時まだマイナーだったハウスミュージックをポピュラー化して一世風靡した最初のグループと言われる「Deee-Lite」に参加しました。

「最初の音出しは感動的だったわ。TOWAがDeee-Liteのサウンドを新しい次元に無限のレベルまで連れてってくれたの」とメンバーほどTOWA TEIの参加によって音楽的にDeee-Liteは進化しました。

Deee-Liteは「Groove Is In The Heart」で全英1位を獲得するという快挙を成し遂げます。
そして、1994年から活動の拠点を日本に移し、1stアルバム『FUTURE LISTENING!』でソロデビューをし、TOWA TEIとして活動していきます。

また、2007年に公開された松本人志監督の「大日本人」の映画音楽プロデュースを手掛けたり、ダウンタウンの「Geisha Girls」や今田耕司の「KOJI-1200」「KOJI-12000」などをプロデュースしています。

2008年にはdocomoのFOMA「N705i」のサウンドプロデュースを手がけ、プリインストールされた楽曲「N705i」はiTunesでも販売し、数週にわたりエレクトロニカチャートで1位を記録し、2008年のiTunesエレクトリック部門トップセラー第5位を記録します。

TOWA TEIの音世界はとにかくオシャレの一言、ジャズやボサノヴァのサウンドをオシャレにサンプリングした音世界です。


アルバム

本作はTOWA TEIのデビューアルバムなんですが、参加アーティストが坂本龍一に始まり細野晴臣、Arto Lindsay、高野寛など本当に豪華になっています。
私は友達の家で4曲目「Luv Connection」を聴いて1発で気に入りました。

そして、また1曲目から流してもらい次の日すぐにCDショップに行った思い出があります。

最近テクノやダンスミュージックは似たり寄ったりでつまんないなーと思ってた時に本作を知り驚愕しました。
それはボサノヴァ調のハウスが新鮮に感じられたからです。

かと思えば、70年代っぽい泣きのシタールが使われていたりと本当に個性的で聴いていて飽きさせません。

最高にロマンチックなハウスの世界にボサノヴァの感性を取り入れた名盤を是非。

Luv Connection


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Moby / Play (1999年)



今回紹介する名盤は作詞、作曲、演奏、編集など全て一人でこなしてしまう人のアルバムです。

ジャンル

テクノ
エレクトロニカ
ハウス
アンビエント

アメリカ


アーティスト

Mobyはこれまでに2000万枚以上の売上を誇る眼鏡とスキンヘッドが似合うおっちゃんです。

Mobyは元々Vatican CommandosやAWOL、Shopwellというパンク系バンドでギタリストをしていました。

しかし、1980年代末にイギリスで起きたダンスミュージックのムーブメント「セカンド・サマー・オブ・ラブ」の影響でDJ活動を始めます。

Twin Peaksのテーマ曲をサンプリングした「Go」が大ヒットしてダンスミュージックシーンの重要な存在になります。

現在はBGMやアンビエントなどのチルアウトとして、誰にでも聴ける作風に変わっていきました。

別名義でも活動していて、有名なところで言えば「Voodoo Child」や「DJ Cake」とかではないでしょうか。

また、Britney Spearsに曲を提供していたり、TeanyというカフェやThe Little Idiotというグッズショップを経営していたり、写真家や執筆家という一面もあり本当に幅広く活躍しています。

Mobyが発表している作品はとても多いので、Moby自体を知らなくても曲は聴いたことがあるってことがあると思います。


アルバム

本作はこれまでのダンスミュージックのリスナーを越えて一般チャートで大ヒットして、売上げ枚数1000万枚というモンスターアルバムです。

3曲目の「Porcelain」は「タイタニック」で一世を風靡したレオナルド・ディカプリオが100本以上のオファーを蹴ってまで出演したいと思った映画「The Beach」のテーマ曲として使われました。

また、アルバム収録曲がすべてCMで使われるという異常事態が起きるほどです。

テクノの革命児が技術、感性、共にノリノリで作った名盤を是非。

Porcelain


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Daft Punk / Discovery (2001年)



今回紹介する名盤はフランスのサイボーグ二人組によるユニットからのアルバムです。

ジャンル

ハウス
エレクトロニカ
テクノ

フランス

Thomas Bangalter
Guy-Manuel de Homem-Christo


バンド

Daft Punkは元々3ピースのロックバンドとして活動していましたが、そのバンド時代にイギリスの音楽誌で「ダフト(愚かな)パンク」と酷評されました。

しかし、その名前を気に入った2人は自分たちの新たなユニット名にします。

1人の脱退を期にハウスユニットへとシフトチェンジしていき、初のフルアルバム「Homework」はアメリカでも大ヒットし、クラブ系アーティストとしては異例の全世界で220万枚という大成功を為し遂げました。

そして、流れに任せて次作「Discovery」を発表します。

これも全英2位、本国フランスでは初登場1位を記録し大成功します。

この時の先行シングル「One More Time」のアニメーションクリップは松本零士が手掛け話題になりました。

また、2010年には映画「トロン: レガシー」の音楽を担当しました。

第51回グラミー賞では2部門受賞し、第56回グラミー賞ては5部門ノミネートされ、その全てを受賞して今や知らない人はいない大物アーティストになりました。

最近ではヒューマンビートボックスに定評のあるアカペラグループ「Pentatonix」がDaft Punkメドレーをカバーして話題になりました。


因みに私は町を歩いていてサンバイザーを深く被っているおばさんを見るとDaft Punkにしか見えません。

アルバム

本作は辛口音楽誌Pitchfork誌の00年代名盤ランキングで第3位にランクインしました。

1曲目の「One More Time」はauのCMやSonyのCMで使われたり、3曲目の「Digital Love」はGAPのCMで使われたので知っている人も多いと思います。

しかし、本作の良さはそれ以外のアダルトで色気たっぷりの9曲目「Something About Us」だったり、静かな高揚感を与えてくれるラストの大曲「Too Long」にある気がします。

CMに使われるということは、万人が良いと感じるメロディーがあるからでしょう。

ここからハウスやエレクトロニカにハマっていくのもいいのではないでしょうか。

フランスのサイボーグが作り出したオシャレなハウス名盤を是非。

One More Time


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Squarepusher / Ultravisitor (2004年)



今回紹介する名盤はThom Yorkeに「ポップ・ミュージックの世界とは違い、今日の音楽界における真の挑戦は彼のようなアーティストが負っている。」と言わしめたアーティストのアルバムです。

ジャンル

ドラムンベース
エレクトロニカ
テクノ
フュージョン

イギリス

Thomas Jenkinson

アーティスト

SquarepusherはAphex Twinやμ-Ziqなどと同じく「コーンウォール一派」に分類されます。

Thomas Jenkinsonは今でこそエレクトロニカシーンの大物ですが、少年期には電子音楽を小バカにしていてベースの練習に明け暮れます。

そんなある日、15歳になったThomas JenkinsonはLFOを聴く機会があり、そこで電子音楽を見直すことになります。

それから4年後、Squarepusherとして活動を始めます。

当時としては比較的古くチープな電子楽器を使用していたのにもかかわらず、その超絶技巧的なプログラミングが話題を呼び、わずか3年でシーンの中心的存在にのし上がります。

チープな電子楽器ゆえの荒い音質が好評だったのですが、1999年に発表された「Selection Sixteen」を最後に「できることはすべてやり尽くした」としてコンピュータによる作曲へと移行していきます。

現在は78本の指を持つギタリストや、22本の腕を持つドラマー、レーザーで演奏するキーボードなど3体のロボットで結成されたバンド「Z-Machines」の作曲をしたりしています。

また、2004年に発表された「Ultravisitor」でのベースプレイによって、ベーシストとしての評価も高まってきており、他のジャズミュージシャンなどと共演も増えてきています。


アルバム

本作は上記したようにThomas Jenkinson唸るベースプレイを聴くことができます。

本作は大作曲と繋ぎ曲の2パターンで構成されます。
1曲目の「Ultravisitor」はいきなりトップギアのアグレッシブな曲で始まり、3曲目の「Iambic 9 Poetry」は美しさと激しさが共存した名曲です。

13曲目の「Tetra-Sync」はThomas Jenkinsonの唸るベースプレイを堪能できます。

前衛的なエレクトリックサウンドにベースの超絶技巧が合わさった名盤を是非。

Ultravisitor


Iambic 9 Poetry


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Underworld / EVERYTHING, EVERYTHING (2000年)



今回紹介する名盤は2012年ロンドンオリンピック開会式の音楽監督を務めたユニットのアルバムです。

ジャンル

テクノ
エレクトロニカ
ブレイクビーツ
ハウス
アンビエント

イギリス

Rick Smith
Karl Hyde

バンド

Underworldは今でこそ、テクノグループの大御所になっていますが、元々はさえないロックバンドとしてくすぶっていました。

ロック畑出身なので、他のテクノやエレクトロニカグループより聴きやすいと思います。

今は脱退してしまいましたが、Darren EmersonというDjをメンバーに迎え、名曲「Rez」を発表しテクノシーンで頭角を現します。

そして、Danny Boyle監督の映画「Trainspotting」のラストシーンで「Born Slippy Nuxx」が使用され話題になりました。

Danny Boyle監督とはその後の作品にも協力したりと、長い付き合いになります。

日本でも当時やっていた音楽番組のチャートで初登場第1位を獲得しました。

また、Underworldは共演したアーティストがBrian Enoを始め、Gabriel Yared、John Murphy、Paul van Dykなど挙げると切りがないです。

因みにジョジョの奇妙な冒険 第六部に出てくるドナテロ・ヴェルサスのスタンド「アンダーワールド」の元ネタです。

アルバム

本作はUnderworldがノリに乗っていた時期のライブアルバムなので、代表曲尽くしでUnderworldのベストアルバムと言っても過言ではありません。

Darren Emerson在籍時最高のワールドツアーを収録しています。

フジロックでの曲も収録しているので、6曲目「Shudder/King Of Snake」と7曲目「Born Slippy Nuxx」の間で日本語のアナウンスが聞こえます。

Underworldが「すべて」の力を注いだライブなので、「すべて」の人に聴いてもらいたい名盤を是非。

Rez/Cowgirl


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