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『私的名盤おすすめ処』

私が聴いて『これは名盤だ!』と感じたものをひっそりとレビューするブログです。

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YOUR SONG IS GOOD / OUT (2013年)



今回紹介する名盤はギター2本、ベース、ドラム、トロンボーン、オルガンの6人編成という珍しいバンドのアルバムです。

ジャンル

スカ
カリプソ

日本

サイトウ "JxJx" ジュン
ヨシザワ "モーリス" マサトモ
シライシ "シライシ" コウジ
ハットリ "ショーティ" ヤスヒコ
タカダ "ダータカ" ヒロユキ
タナカ "ズィーレイ" レイジ


バンド

YOUR SONG IS GOOD (以下ユアソン) はNUTS & MILKのメンバーとFRUITYのサイトウ "JxJx" ジュンが結成したソウルパンクバンドであるSCHOOL JACKETSのメンバーで構成されています。

そして、ユアソンのファンであった角張渉が主宰でユアソンを中心としたイベント「KAKUBARHYTHM(カクバリズム)」を開始し、2002年にそのイベント名をそのままレーベル名としました。

ライブの時には全員がアロハシャツ姿にレイといった格好がトレードマークで、挨拶は「ウイッス!ウイッス!ウイッス!」が恒例となっています。

結成当初はハードコアのような音楽が多かったが、多くのライブ活動や多種多様な音楽に触れて、様々なサウンドを取り込んで今はシカゴ音響系のような音楽性を持つジャンルレスなバンドへと成長していきました。

そして、メンバーは最終的にみんなで盛り上がる音楽が自分達の共通した音楽性であることを再確認し、ダンスミュージックへ接近していきます。
これがユアソン独自のスタイルとなりました。

また、基本はインストバンドであるのですが「いい曲にインストも唄モノも関係ない」というユアソンのスローガンのもと「WALKIN'WALKIN'」「あいつによろしく」など唄のある曲も数曲あります。


アルバム

本作はユアソンの5枚目のアルバムで全曲インストという力の入れよう。
クラブミュージックでなくて楽器の生演奏のみでここまで踊れる音楽を作れるのはさすがユアソンと言うしかありません。

本作を聴いてしまったらユアソンのライブに行きたくなるでしょう。

ライブも最高に盛り上がること間違いなしです。

1曲目の「Re-search」を聴いてもらえばユアソンの良さを理解してもらえるはずです。

スカ、ソウル、ファンク、ロック、ジャズなどまとめて聴けて、身体が勝手に踊り出す名盤を是非。

Re-search


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Jimmy Cliff / The Harder They Come (1972年)



今回紹介する名盤は世界にまだレゲエという言葉が浸透していない時からずっとレゲエを唄っていたアーティストのアルバムです。

ジャンル

レゲエ

ジャマイカ


アーティスト

Jimmy Cliffは1962年に「Hurricane Hatty」というシングルでデビューしているのでレゲエの神様Bob Marleyの先輩と言っても過言ではないでしょう。

1962年というとThe Beatlesと同期になります。
世界がThe Beatles旋風で荒れ狂いロックだらけの音楽業界でコツコツと活動を続け、1967年に初のアルバム「Hard Road to Travel」を発表します。

その後1972年にジャマイカの現状を世界に向けて発信した映画「The Harder They Come」で主演に抜擢され、世界的に認知される存在となりました。

1985年発表のアルバム「Cliff Hanger」にはベーシストにJaco Pastoriusが参加していたりして、グラミー賞を受賞する作品になりました。

Johnny Nash のカバー曲である「I Can See Clearly Now」は映画「クールランニング」の主題歌となり大ヒットし、日本でもドラマ「エンジン」の主題歌として使用されました。

Jimmy Cliffはロックアーティストとも関わりが深く、The Rolling StonesのKeith Richardsとデュエットをしたり、自身の作品に元The ClashのJoe Strummerをゲストに招いたりしてきます。

また2015年4月18日に「ビクターロック祭り」番外編にてSPECIAL OTHERSとの対バンをするほど現役バリバリのお爺さんです。


アルバム

本作は上記した映画「The Harder They Come」のサウンドトラックとなる作品ですが、ただのBGMではなく作中で唄われていた曲を詰め込んだレゲエコンピレーションアルバムと言えます。

レゲエって何から聴けばいいか困っている人は是非聴いてみてください。
いろんなアーティストによるレゲエベストアルバムみたいな感じでもあります。

Jimmy Cliffが唄い上げる4曲目の「Many Rivers to Cross」は聴いたことある人も多いと思います。

個人的に3曲目の「Rivers of Babylon」のゆる~い感じが好みです。

レゲエの教科書といえる名盤を是非。



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TAMIKREST / Chatma (2013年)



今回紹介する名盤は「砂漠のブルース」と形容されるジャンルの若手バンドのアルバムです。

ジャンル

サイケデリックロック
ワールドミュージック
ブルース

西アフリカ

Ousmane Ag Mossa
Aghaly Ag Mohamedine
Cheick Ag Tiglia
Ibrahim Ag Ahmed Salam
Wannou Wallet Sidaty

バンド

砂漠のブルースと言って真っ先に思い浮かぶバンドはグラミー賞経験者の「TINARIWEN」でしょう。

TAMIKRESTは「TINARIWEN」の影響を受けつつ、Jimi HendrixやBob MarleyPink Floyd、そしてMark Knopflerといった欧米のバンドの影響も受けています。

そこにアフリカ独自の民族楽器をパーカッションで使うことでTAMIKRESTの独特な音世界はできています。

砂漠のブルースと欧米ロックが程好くブレンドされて、ワールドミュージックの入門にもってこいのバンドだと思います。

TAMIKRESTとは「結び目」という意味があります。
TAMIKRESTがあなたとワールドミュージックの結び目となって更にたくさんの音楽に触れてもらえる切欠にと思います。

彼らの作り出す哀愁感漂う渋い音楽性に、トゥアラグ人の心叫びともいえる深いメッセージ性からは想像もつきませんが、TAMIKRESTのメンバーのほとんどが20代後半といった若者で構成されています。

アルバム

本作はTAMIKRESTの3枚目のアルバムです。

1曲目を流した瞬間にTAMIKRESTの醍醐味と言える、砂漠の風のような乾いたギターの音が聴こえたかと思うと、ドラムとベースの圧倒的なグルーヴに乗せて呪術的なボーカルで独特の音世界に耳を奪われます。

本作はトゥアレグの人々が直面している様々な問題について人々を勇気づけるメッセージが込められています。

彼らは武力行使による問題解決ではなく、武器の代わりに楽器を持ち替え世界に向けて歌うのです。

Bob Marleyの言葉で「音に打ちのめされて傷付くものはいない。それが音楽のいいところさ」というのがあります。

彼らは尊敬するBob Marleyの意志をしっかりと受け継いでいます。

乾いたギターサウンドに渇いた心の叫びにも似たメッセージ、砂漠の魂の名盤を是非。

Imanin bas zihoun

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Inner Circle / Reggae Dancer (1994年)



今回紹介する名盤はアメリカ版警察24時の主題歌でグラミー賞を受賞したことのあるレゲエバンドのアルバムです。



ジャンル

レゲエ
スカ
ダブ

ジャマイカ

Ian Lewis
Roger Lewis
Bernard "Touter" Harvey


バンド

Inner Circleはジャマイカでルイス兄弟が中心となり、首都であるキングストンで音楽活動をしていました。
その活動が実を結び、キーボード奏者のBernard "Touter" Harveyとジャマイカの天才少年シンガーとして名高いJacob "Killer" Millerを迎え入れ、1974年にレコードデビューを果たします。

1976年には大手レコード会社キャピタルレコードと契約を結んだり、1978年にはアイランドレコードから出されたアルバム『Everything Is Great』が全英チャート20位を記録するなど、トントン拍子でレゲエバンドとして頭角を表していきました。 

しかし、レゲエの神様Bob Marleyと張り合えるほどの実力者と言われる才能の持ち主であるJacob "Killer" Millerは1980年3月23日に、26歳という若さで交通事故により不慮の死を遂げてしまいました。

その結果、これまで順調にいっていたInner Circleが、しばらく活動休止状態になってしまいました。

ルイス兄弟が意気消沈していたが、二代目ボーカルにCalton Coffieを迎え入れ再始動する。

Calton Coffieは病気治療に専念するため脱退し、現在は三代目ボーカルとしてKris Bentleyが加入している。

アルバム

本作は二代目Calton Coffieがボーカルを務める作品です。

初代Jacob "Killer" Millerと比べとてもポップなサウンドになっております。

Inner Circleの古くからのファンやお堅いレゲエファンからは「ポップになり過ぎている。」や「レゲエじゃなくなった。」と言われますが、レゲエを聞き始めて間もない私には名盤に感じます。

なんと言っても1曲目のJoe Southのカバー曲「Games People Play」は底無しに明るくポップなレゲエです。

3曲目「Black Roses」はしっとりとしたバラードレゲエとバラエティーに富んでいて満足できるアルバムだと思います。

レゲエ入門にピッタリのポップで楽しい名盤を是非。

Games People Play


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Secret Garden / Dawn of a New Century (1999年)




今回紹介する名盤は北欧出身のバイオリニストとピアニストの2人組のアルバムです。

ジャンル

ケルト
ニューエイジ

アイルランド
ノルウェー

Rolf Løvland
Fionnuala Sherry


アーティスト

Secret Gardenのデビューアルバムはニューエイジでは異例の100万枚を売り上げ、自国ノルウェーではプラチナディスク、アイルランドではゴールドディスクを獲得しました。

そして、アメリカのビルボード ニューエイジ チャートでは1996年~1997年の1年間という長期に渡りチャートインを記録している。

Secret Gardenに限らずケルト音楽はRPGのゲームサントラのような感じがして個人的にとても好きです。
特にSecret Gardenの音楽を聴くと何処かに旅に出たくなります。

Secret Gardenの代表曲「You Raise Me Up」はJosh GrobanやWestlifeなどにカバーされヒットしたので聴いたことがある人も多いかもしれません。

また、NHKの番組などで使われていたりして、知らずに聴いている曲もあるかもしれません。

Secret Gardenの音楽はバイオリンとピアノの叙情的で澄んだアンサンブルで構成されていて、基本インストなのですが、そこに澄んだ歌声の入った曲が少しあるのがよりバイオリンとピアノのメロディーを引き立てます。


アルバム

本作が発表されたのが1999年、アルバムタイトルが「Dawn of a New Century」で、本作のテーマは「新世紀の夜明け」です。
世界が新世紀を向かえることに当時の人達は多少不安があったはずです。

そんな時Secret Gardenは喜びの音楽を奏でてくれました。

悲しみの中に熱い情熱を秘めた音世界です。

ちょっとした田舎道を散歩しながら聴くと何処かに大冒険をしている錯覚にさせてくれる名盤を是非。

Children of The River


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